教育困難校に疲れているけれど、教育熱は冷めやまぬなら、塾講師をやればいいじゃない。
教育困難校の先生となったら、やることたくさんあって疲弊しますよね。サブタスクだけでも部活動の顧問やプリントコピーやPTAとの連絡、保護者からの電話対応、ホームページ作りや卒業生名簿作りや、生徒が深夜徘徊しないように見回りだったり、修学旅行の調整などでしょうか。メインタスクとなったら授業の組み立てどころか、そもそもモチベーションを喚起する工夫から年間授業方針を決める教科担任ごとのミーティングやカリキュラム作成、教科書選定やプリント作成などなどなど。
学校の先生には本当に頭が下がります。われわれ塾業界が経産省か厚労省か通産省か知らないけれど、そのあたりから目をつけられて業態改善を迫られておりますが、はっきり言って昔っから塾よりも学校の先生のほうが大変だと思うんですけど。教育困難校に限らず、どの学校でも塾のほうが楽だと思う。そもそも塾業界がしんどくなる理由のほとんどが、昨今の業界レッドオーシャン化に伴う、財政基盤の薄弱化によるものだと思っています。だから、大手塾に入ればむしろホワイトでっせ。(繁忙期はもちろんありますが、どの業界にもありますよね。そういうのは。)
このページでは、冬月の独断と偏見に基づいて学校の先生と塾の先生を比較してみます。はっきり言って思い込みで話してみますから、皆様ご自身の良識の元ご判断くださいませ。
私自身は、塾業界のほうが絶対良いと思っています。完全に独断と偏見ですが。
学校の先生と塾講師のメリットとデメリットの単純考察
学校の先生の個人的に考えるメリット
学校の先生は、学校法人か、公務員職ですので、福利厚生がしっかりしていると思います。これはいいね!私立だとしても私学共済に加入することになりますから、年金制度やその他の面で塾講師より優遇されることになると思います。これはいいね!
塾講師は、あくまで私企業のサラリーマンです。そのため、福利厚生は画一的ではなく、また講師上がりの独立型経営者もおります。そのため、授業に関しては大変専門的で職人的な方も多くいらっしゃる一方、法律や経済面などの知識には暗い方も多くいらっしゃると思います。そうなると、そういった福利厚生面でのサポートは弱いかもしれません。
学校の先生と塾講師の定時について
学校の先生は、朝早くから出勤しますが、塾講師よりは早い、17時くらいが定時になっていると思います。ただその後ミーティング等々入ってくるので事実上、もっと遅いですよね。きっと。・・・
塾講師は、定時が大体、14時くらいの23時ごろくらいですかね。このあたりは塾によってまちまちです。人よりも半日時間軸がずれてしまいますが、その代わり通勤ラッシュに巻き込まれません。また、朝早くから行動できるのであれば1日を長く使えますから有意義に過ごせます。ご自宅で勉強してもいいし、役所に行くのも楽ですし、クリニックに検診を受けるのも楽チン。いいね!
学校の先生と塾講師の生徒層について
学校の先生は、小中学校であれば偏差値換算したら20位開きがある生徒を同時に対応しなければいけません。それだけ開きがあれば、上位層に向けて授業をすれば当然中下位層はついてこれません。逆に中下位層にアジャストしてしまえば、上位層からバッシングが止まらないことでしょう。
一方塾講師なら、集団授業であればさすがにある程度の偏差値上の開きはあるかもしれませんが、それでも大きな乖離はありません。特に、大手塾であればかなり細分化してクラス編成を行いますからいいね!
個別指導塾なら、それこそ個々にアジャストするからいいね!
補習塾の方向で教育指導しているか、それとも進学塾方向で方向性を打ち出しているかで、生徒層のすみわけができています。そのため、求人前段階でご自身のキャリアに合わせて応募できます。また、たとえば最初は補習塾で授業のやり方そのものや、モチベーションのあげ方を学んでいき、ゆくゆく進学塾にキャリアチェンジしてより合理的な進路指導や専門的教科知識を身につけていくのもありですね。
学校の先生より塾講師のほうが、人材移動が気軽にできる・・・気がする
学校の先生は小中高と免許の縛りがあります。そのため、固定的な学年設計です。また、私立であればグループ内でしか異動はありません。そして公立でも、どうしても都道府県ごとの採用で気軽に越境はできませんので、キャリアチェンジがなかなかしづらいと思います。また、生徒募集の観点は管理職につかないとほぼ行わないと思いますから、営業面の観点が少なく、どうしても聖職という声域になりがちな気がします。ですので比較的に異業種へのキャリアチェンジがしづらいと思います。
塾講師は、別の会社に気軽に転職できるケースが多いです。今の塾が合わないなぁとか今の塾で学ぶべきことは学んだ、次のステージに立ちたい!となった際に、割と気軽に転職できます。たとえば、先にあげた補習塾から進学塾への切り替えなどです。
業界自体が割りと狭い業界なので、前職塾の方に今の塾でお会いすることは結構あります。
学校の先生より塾講師のほうが、同質空間になりづらい・・・気がする
学校の先生は、採用試験が非常に大変である一方、採用後の終身雇用はとても手厚いです。そのため、学校の先生専門という方がほとんどになってきます。そのため、同質空間になりがちです。また、出世モデルも垂直的な形になりがちです。
一方塾講師は、私企業ですから異業種から参入してこられる方が大変多くいらっしゃいます。たとえば、元銀行マンや証券会社営業マンとか、もちろん学校の先生もいらっしゃれば、大学教員、SEやフリーター、ヒッピーからご自宅の住所が不定でらっしゃった方まで業界にはいらっしゃいます。そうなれば、当然異質な空間になりますから、いろいろな意味で面白い方々にあふれていると思います。価値観は多様的であったほうが、ものの見方は広がる、気がする。Another language enables us to communicate with people in a different country and learn more about that culutureですが、a languageだけではないですよね。こういうのって。
個人的に尊敬すべき学校の先生方は多数存じ上げておりますし、崇高なる理念を掲げてらっしゃる方々も多数著名を拝聞しております。ですが、一方で塾業界には在野で一市民として変わった経歴を経験した結果として、人に教えたいとなる大衆目線というか何目線というか、正論だけでは割り切れない観点からお話できて、そこが塾講師はいいね!
学校の先生より塾講師のほうがキャリアプランやキャリアチェンジを考えやすい・・・気がする
学校の先生の出世モデルは、ある種垂直的であると思います。現場授業職から、教科主任、学年主任、教頭・副校長、校長、教育委員会、といった形の連続性モデルではないでしょうか。(詳しくは調べてないから知らないけど^^;)
となれば、もし仮に上役に興味が無ければせいぜい学年主任どまりでしょう。
塾講師であれば、大企業になればなるほど、渉外担当職が生まれます。あるいは間接部門職が生まれます。たとえば、経理部や人事部、IT部、総務部などでしょうか。あるいは、広報やマーケティング部、各種法人周りの職や、法務部や、社長室なんてのもあるかもしれません。言ってみれば、普通のサラリーマン。となれば、現場管理職から飛び立ってキャリアチェンジすることも配置転換願いができるようになるかもしれません。あるいはそれらの部門が、現在では存在していなくともご自身の現場力で会社を拡大することで設置する必要性を感じてくるかもしれません。そのときにあなたがその部門長をされるかもしれません。
いろんなキャリアを描けていいね!
授業が好きなら。現場が好きなら
やっぱり塾講師がいいね!
学校の先生は、本当に頭が下がります。ただでさえ忙しいのに、部活動の顧問から何からやらなければいけません。好きならそれでいいと思いますが、向こう10年後20年後を想像してみると、果たして体力がついてくるかとか懐疑的にならざるを得ません。
一方塾講師ならば、受験や学校の定期試験に向けて対策を講じるという共通目標があります。そのため、生徒さんと同じ方向を向かって進んでいくことができます。とかく、受験といえば悪く捉えられがちだと思います。ですが、受験があるからこそやらなければ!となるわけですし、自己研鑽を積んでいくことができるのです。目標が無い人生であなたはどうされますか?
もちろん、受験そのものの在りようや、制度設計等については議論の余地があります。ただ、それ受験それ自体は機会の平等がすべての人に与えられているといえますから、民主主義的と捉えることができます。私自身は、受験を通して人にしていただきました。
だからこそ、その共通目標を一緒に切磋琢磨してクリアしていくためにも、その対策のプロになる必要があるのかなと思います。そして、現状の日本を鑑みると、その受験目標に職人的にプロフェッショナルに専念できる環境というのは塾業界にしか”ほぼ”存在しないと思っております。学校の先生というのは、検定教科書を使わなければいけないという縛りにとらわれます。またほかの時間にとられすぎて受験制度の細かいところや合理的な対策をしづらいと思います。塾講師の現場職をやるなら、受験だけ考えればいい。現場に専念できる。だから塾講師いいね!
もしよろしければ、元引きこもり塾講師が本気で塾業界のやりがいを熱弁してみた|正社員編もご覧ください。
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